「よく噛むと痩せる」はホント?理由と痩せないときの原因

「よく噛むと痩せる」という話を耳にしたことがありますか?
それだけのことで痩せられるわけがないと思うかもしれませんが、実際、これはダイエットでとても重要なことです。

この記事では、よく噛むというシンプルな行動が、どのようにして体重管理に役立つのか、その科学的根拠を紹介します。
健康とダイエットにどのように貢献するのかを分かりやすく解説し、時に効果が見られない場合の原因や対策も提案します。

ぜひ最後まで読んで、今日から実践してみてください。

よく噛むと痩せる科学的な理由

食事指導をしているときに「よく噛んで食べてください」と伝えると、そんな簡単な方法で痩せるわけがない、と言われることが少なくありません。

しかし、よく噛んで食べることは、ダイエットだけでなく、健康的な身体づくりにも重要なポイントとなります。

 

なぜよく噛むと痩せるのか、科学的な観点から解説します。

 

 

理由①消化と代謝の促進

よく噛むと痩せる理由の1つ目は、消化と代謝が促進されるためです。

 

食べ物を口に入れた瞬間から、消化が始まります。

口の中で噛むことにより、食べ物は細かい粒子に分解されます。

 

消化吸収には、消化酵素と呼ばれる成分が含まれており、これが消化吸収に大きな役割を果たします。

消化酵素は、口の中の唾液にも含まれており、食べ物と混ざることで、その効果を発揮し始めます。

 

食べ物を口の中でよく噛んで小さくすることで、消化酵素も働きやすくなります。

より細かく噛まれた食べ物は、胃と腸でさらに効率的に分解され、栄養素の吸収がスムーズに行われます。

 

この効率的な栄養素の吸収が、基礎代謝を高め、体が必要とするエネルギーを燃焼しやすくします。

 

つまり、適切に噛むことで、食べたものから最大限のエネルギーを引き出し、余分な脂肪が体に蓄積されるのを防ぐことにつながります。

理由②満腹感の増加

よく噛むと痩せる理由の2つ目は、満腹感が増えることにあります。

 

満腹感は食事をしている、お腹がいっぱいになってきたという信号が脳に届くことで感じられます。

人間の満腹中枢は、食事を始めてから約20分後に反応を始めます。

 

つまり、ゆっくり食べることで、必要以上に食べることなく満足感を得られるのです。

逆に速く食べると、体が満腹であることを認識する前に過多な食事をしてしまうことが多いです。

 

食事をする際によく噛むことで、食べるペースが遅くなり、一口の間隔を長く、1食にかかる時間も長くなります。

結果として、満腹中枢の刺激と合わさり、満腹感を増加させることができるのです。

 

ゆっくり噛むことで、食事量が自然と減少し、無意識の間食や食べ過ぎが減るため、ダイエットにもつながります。

よく噛んで食べ、食事をじっくりと楽しむ時間は、心理的な満足感にも大きく影響します。

 

ただ単純な行動ではなく、消化を助け、満腹感を早め、結果として健康的な体重管理に貢献する重要な習慣です。

毎日の食事で意識して実践することがおすすめです。

よく噛んで食べても痩せない場合の原因

では、よく噛んで食べても痩せない場合の原因はどのようなものがあるでしょうか。

自分自身では気づきにくい部分もあるので、周囲の人に聞いてみるのも1つの方法です。

原因①不十分な咀嚼

十分に噛まずに食べると、上述した消化の効率が損なわれ、食べ過ぎにつながることがあります。

これが、ダイエットの努力にもかかわらず結果が出ない一因となることがあります。

原因②ハイカロリーな食事

よく噛んで食べていても、その一口一口がハイカロリーである場合は結果が出にくくなります。

体重は消費カロリーよりも摂取カロリーが大きい場合に増えるため、食事のカロリーにも配慮できるとよいでしょう。

原因③その他の生活習慣

健康的な食事だけでなく、適切な睡眠やストレス管理も重要です。

これらの要素が不足していると、体の代謝が低下し、体重管理が難しくなります。

効果的な「よく噛む」ためのポイント

ここからは、よく噛むためにはどのような点に注意したらよいか紹介します。

知らず知らずのうちに悪い習慣が身についている場合もあるため、定期的に見直すことが重要です。

ポイント①噛む回数の目安は30回

自分のいつもの食事での噛む回数を数えてみましょう。

噛む回数が30回未満の場合は注意が必要です。

 

30回を意識して噛むことで、食事をするペースが自然と遅くなり、満腹感を感じやすくなるので、食べ過ぎを防ぐ助けにもなります。

ポイント②十分な食事時間をとる

急いで食事をせず、十分な時間を取るようにしましょう。

忙しい毎日の中で、食事の時間を大切にすることが、健康維持の鍵を握ります。

多忙を理由に、早食いをしてしまうと、十分に噛むことができず、消化不良や体重増加の原因となります。

一日の中で夕食だけでもしっかりと時間を取り、心を落ち着けて食べることが、効果的な噛み方へとつながり、全体の健康を向上させます。

ポイント③健康的な生活習慣との組み合わせ

ほかの生活習慣や食習慣にも目を向けてみましょう。

 

〜をするだけ、と謳ったダイエットもありますが、生活全体の見直しが、健康的なダイエットには不可欠です。

バランスの取れた食事、定期的な運動、十分な睡眠といった健康的な生活習慣と組み合わせましょう。

栄養豊富な食事は消化を助け、運動は全身の血流を促進し、良質な睡眠は体の回復を支えます。

 

これらの生活習慣が連携して機能することで、噛む効果は最大限に発揮され、健康的な体へと導かれます。

 

対処法を日々の生活に取り入れることで、食べ物をより深く味わいながら、体の健康を守り、理想的な体重管理につなげましょう。

まとめ

この記事では、「よく噛むと痩せる」というテーマについて科学的な視点から解説しました。

よく噛むことで消化と代謝が促進される、満腹感が増加するなどのメリットと、よく噛むための方法は理解できたでしょうか。

 

噛むことによって消化酵素が活発に働き、食べ物の栄養を効率よく吸収し、基礎代謝を高めることが可能になります。

また、ゆっくりと噛むことで満腹中枢が刺激され、過食を防ぐ効果があります。

 

噛む回数の目安は30回で、十分な食事時間を確保し、健康的な生活習慣と組み合わせることが重要です。

ぜひ今日から習慣に取り入れてみてください!

ダイエット

WHAT'S NEW!(新着記事一覧)

PICK UP!(おすすめ記事)

    ピックアップされている記事はありません。